米国史のなかのトランプ政権 ⑤トランプはケネディを超えた!


⑤トランプはケネディを超えた!

就任前から、経済面で希望に満ち溢れたトランプ政権と類似している過去の政権といえば、ケネディ政権とレーガン政権だ。

いずれも、政府の予算主導ではなく民間企業の投資主導に直結する政策を断行した。

政権の初年、所得税の最高税率91%を大幅に引き下げたのが、ケネディだ。これまで、稼ぎの大半を国に召し取られていた資産家や投資家のマネーが一気に投資に回った。それが功を奏し、ケネディ時代の平均経済成長率4・4%を誇った。

ケネディは減税政策について、こう語っている。
「矛盾する真実は、今日、税率が高すぎるが歳入は低すぎる。長期的に歳入をあげる健全な方法は今、税率を下げることだ」

トランプの公約も減税だ。所得税だけでなく、相続税廃止や法人税の大幅減税まで踏み込んでいる。目指す成長率もケネディに迫る4%超である。加えて、制度の効率化による健康保険料の引き下げも約束しており、実現すれば国民にとっては実質、さらなる減税を享受できる。消費と投資拡大の両輪を通じた経済成長を図る狙いだ。

ケネディ政権とトランプ政権の類似性はもうひとつある。技術イノベーションへの積極的な政策だ。トランプもイノベーション政策には熱心だ。当選直後からアマゾンやマイクロソフト、インテルなどIT大手の起業家・経営者を一同に集めた。そうしたイノベーターに対して、「彼らのような人々は他にいない」と最大限の賛辞を送り、定期的に面談することを約束した。別途、電話会談したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツはトランプを評して、(イノベーションを重視した)「ケネディのようだ」とまで語っている。