「勝ち組」集結!トランプ政権完全解読 ①トランプ政権人事の「採用基準」初公開!


①トランプ政権人事の「採用基準」初公開!

トランプ新政権とは何なのか。どんな顔ぶれで何を目指しているのか。

日本のマスコミや専門家は米リベラル・メディアに影響され、何が起こるか「予測不能」とみなし、アメリカや世界の将来を「危険視」する論評が多い。

しかし、何ら驚くことはない。大統領になったらどんな人物を採用するか、トランプはその判断基準まで演説やツイッター等をつうじて、全世界にオープンにしてきたからだ。そして、実際の人選も公約どおりとなった。

だから、今回の人事はトランプ支持者や共和党系のアメリカ一般国民からは好評だ。そして、彼らはトランプ新政権について、以下のような理解をしている。アメリカ国民が日ごろから接している「情報の一次ソース」(トランプの演説やソーシャルメディア、選挙キャンペーンや政権移行チームの公式サイトなど)から、わかりやすく読み解いていこう。

 

トランプ政権とは、「勝ち組」政権であり、「ポジティブ思考」政権である。

トランプは一貫して、私が大統領になれば「勝ち組」を閣僚や高官に採用すると演説で語ってきた。そんな勝ち組を結集することで、「アメリカは勝つ!」ようになり、「再び偉大に!」できると国民に約束し、当選したのだ。

トランプのいう「偉大さ」とは一体何か。アメリカの「安全さ」「強さ」「豊かさ」「賢さ」「誇り高さ」の5つの要素から成り立っている。それらが今、すべて失われつつあるとの危機感をつのらせながら、その再生に導けるのは「勝ち組」しかいないというのが、トランプの持論だ。

 

トランプの「勝ち組」定義

では、トランプのいう勝ち組とはどんな人を指すのか。

「各界で最高の人材と知られていること」が最低条件だ。トランプは「それが自分にとっていちばん重要だ。一般に有名かどうか関係ない。〝政治的にもっとも正しい″人材である必要はない」という。

そして、勝ち組には資質は3つがあるとする。「賢い人たち」であり、「タフな人々」であり、そして何よりも「偉大な交渉人たち」のことだ。

反対に、これまでのオバマ政権や共和党の主流派が「負けてきた」のは、「負け組」が政府を牛耳ってきたからだという。トランプのいう負け組とは、「弱くて」、「愚かで」、「口先だけで何もしない」、「私欲で動く」、「腐敗している」職業政治家やマスコミ、実務経験のない学者・専門家・コメンテーターのことで、「政治的に正しい」だけの人物を指している。

こうした従来の‟エリート”層をすっとばして、〝勝ち組″と国民とが情報・政策面で、直接つながる「政府より国民を重んじる」(トランプ)仕組みをつくっていくのが今回の政権の特徴だ。

トランプにとって「勝つ!」とは何か。「敗北を信じないこと」であり、「絶えず勝つ姿勢」を持ち、「いつも勝つことを楽しむ」ポジティブ思考のことだ。トランプの幼年時代からの牧師であり、ポジティブ思考の提唱者ノーマン・ビンセント・ピールから受け継いだマインドセット(心構え)である。

当選後のフェイスブックで「大きすぎる挑戦などない。手に届かない夢などない」など超ポジティブな国民向けメッセージを連発し、大晦日の記者会見でも「私は大統領就任後、アメリカに〝ポジティブなこと″をたくさんもたらす」と明言した。

トランプのいうポジティブなこととは何か。政権初期ステージ(100日計画)においては、「負け組」が牛耳ってきた既得体制やその腐敗構造に打ち勝つことを意味する。トランプのキャッチフレーズでは、「首都ワシントンDCのドブさらい(Drain the swamp)」運動と呼ばれるものだ。

その一環として、今回の政権人事でも、利益集団・ロビイストからの収入がないことや退任後、利益相反するロビイスト業界への転向を5年禁止するなど、厳しい〝身体検査″と〝就任条件″が義務付けられている。

次のステージでは、規制緩和や大型減税、エネルギー改革、インフラ投資などのための制度改革に着手。対外的には、貿易で「負けてきた」外国(中国やメキシコ、日本など)との通商協定の再交渉を開始する。

そうした一連の勝利の結果、「アメリカに世界中から仕事を取り戻す」ことを目指しているのだ。だから、トランプ政権のモットーは「(一に)仕事、(二に)仕事、(三に)仕事」となる。(2017年1月6日)